研究室の概要と方針

 ヒトのライフサイクルは、健康から、発病に至る前の未病を介し、疾患・死へと向かうことから、これら各フェーズを理解・克服することが、生命科学そのものであり、ヒトの健康確保に直結することは言うまでもありません。このような背景のもと、生命科学の中で、薬学は、合成化学物質(低分子)から生体構成分子(高分子)に至るまで、あらゆる物質が、生体に曝露・投与された際の動きや応答を定量的に理解できることに強みを有しているため、薬学は、いずれのフェーズにおいても貢献できる学問領域と考えております。特に、医療費の増大に伴って、「疾患」の理解と克服に加えて、「未病」を如何に制御するかが、喫緊の社会的ミッションとなっております。
 以上の観点から、病態解析学研究室では、「物質」と「生体応答」を紐づける「体内動態」を基盤に、疾患にとどまらず、未病の段階から総合的に理解・介入することによって、「病態(病の状態)」を真に解明したいと考えております。そういった想いから、当該研究室の英語名は、Department of Pathological and Health Scienceと名付け、1) 機能性食品・機能性化粧品の開発から、2) 難治性疾患の分子病態の解明や、3) 新規診断法・治療法の開発にいたるまで、研究領域は多様です。

 県立大学に新設された薬学部の1研究室として、病態解析学研究室の方針としては、学内の学生の研究教育はもとより、県内・県外の産業界との垣根をなくし、共同研究や人的交流(社会人博士の受け入れなど)を気軽に進めることで、産学連携を活発化させたいと願っています。そのため、食品・化粧品・医薬品の開発を志向し、困っていること(①興味のある自社シーズがあるけど、機能性などを探索したい、②本研究室のシーズや技術などを利用したい・実用化したい、③社内で学位をとらせたい社員がいる など)があれば、気軽にご相談・ご連絡ください。既に、県内外の企業複数社と共同研究契約を結び、人的交流も推進している実績を有しています。

新たな産学連携や、大学院生(社会人・学部卒生・留学生問わず)を募集中‼︎
興味があれば、気軽に、御連絡ください‼︎

お知らせ

和歌山県立医科大学 薬学部

病態解析学研究室

〒640-8156 和歌山県和歌山市七番丁25番1 

Department of Pathological and Health Science

School of Pharmaceutical Sciences, Wakayama Medical University

25-1 Shichibancho, Wakayama-shi, Wakayama 640-8156, Japan

Copyright © Department of Pathological and Health Science
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